検査と治療

歯周病

<歯周病病原菌検査>
PCR検査によって、これまで知られてこなかった種々の口腔固有の細菌の存在まで分かるようになりました。
しかし、臨床的意義が未だ不明の菌種まで見つけるよりも、歯周病原菌と判明している細菌に的を絞ってPCR検査を行う方が効率的です。
たとえばF.n菌は歯周病の始まりの合図であり、A.a菌やP.g菌、T.f菌の存在はすでに極めて危険な状態です。
歯周病は1種類の細菌だけで起こるのではなく、複数の細菌が関わることから、
特定の細菌を1種類のみ調べるのではなく、複数種について確認することが大切です。
したがって、これまでの基礎研究で明らかとなっている歯周病原菌11種類について確認しています。

歯周病菌検査


<宿主側検査>
次に、遺伝子検査により、炎症の起こりやすさに関わる免疫の体質を調べることも大切です。
抗炎症するのか、それとも免疫をサポートするのか、どちらがいいのか分かるからです。
歯周病は慢性炎症なので抗炎症を思い浮かべがちですが、体質によってはかえって逆効果です。
つまり、細菌の侵入に対し、免疫が寛容さを示すことで歯周病が進行してしまう体質の人では、
抗炎症をすると益々、免疫が働かなくなり、歯周病が増悪するからです。
その様な体質では、むしろ免疫をサポートする方が有利です。

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さらに、ウイルス、栄養素の評価、ストレス、睡眠、運動、ホルモンの乱れなどを評価することで、治療の精度が向上します。

口腔がん

現在、がんは歯肉がん、舌がんなど、発生母地となった臓器の名称で呼ばれます。そして、病理組織型も考慮に入れて、このがんにはこの抗がん剤といった具合に標準治療が定まっています。しかし、たとえ同じ臓器のがんであっても薬剤の効果には個人差があり、また、がん細胞が薬剤耐性を獲得することで、抗がん剤が効かないという事象が生じます。”標準”とは、個体差を考慮しない一律なものでもあるので、多くの人には効果が認められても、そこから逸脱して効かない個人も現れるのです。
がんが手に負えない状況になってくると、何でもかんでも、一か八かやってみて、ということになります。それが当たればいいのですが、それのやり方では真の命懸けの勝負となってしまい、負けた時のロスが余りにも大き過ぎます。


<循環腫瘍細胞検査>
一方、この個人差を埋める検査が循環腫瘍細胞検査です。
採血で得た循環腫瘍細胞を培養して、それに種々の薬剤や天然物質を作用させて、抗がん効果を体外で観察するのです。
体外の試験管内での検査ではあるものの、どの薬剤が、あるいはどの天然物質が、どの程度効果を示すかを調べることは、補完治療を計画する上でも大変に有用な指標になると考えられます。たとえばある薬草が効きそうだと判った時には、次には服用するのか、それとも注射するのか、効果的な到達手段を考えます。

ctc検査

<免疫細胞検査>
次に、がん細胞を攻撃してくれる免疫細胞を考えた時、たとえばNK細胞活性を高めるフコイダンなどの食品を摂取したり、免疫力を高める天然物質を経口で摂ったり、あるいは注射したりする方もいらっしゃると思われます。しかし、そんな街中で売られているものにすら、それぞれのものに対して個人差があり、全く効果がないこともあれば、反対に刺激が強過ぎて、免疫細胞が疲弊してしまい、かえって免疫力が低下してしまうことも実際に起こり得るのです。したがって、何でもチャレンジする前に、採血して、対照として現在の免疫細胞のプロフィールを記録しておき、実施の前後で比較することは、免疫力増強の効果判定として大切と考えます。

アマルガムの除去

アマルガムの除去に際しては、患者、術者とも水銀に曝露することを防ぐ必要があります。
ラバーダムという器具で、その歯だけを露出させることができるので、飛び散ったアマルガムを飲み込むリスクが低減します。
あるいは、鼻マスクから陽圧エアーを絶えず流すことで、吸気から体内に取り込まれることが防止できます。
全身をカバーして、皮膚や衣類の汚染を軽減します。
点滴にはなりますが、万が一吸収された水銀が排泄されるように薬剤を投与します。

アマルガム除去

PRF

処置直前に静脈より採血し、体外でこれを加工すると、多量の成長因子や白血球を含むPRFと呼ばれる物質を得ることができます。PRFを創傷に設置すると治癒が促進されるだけでなく、術後の痛みも軽減し、術後感染も起こりづらくなります。

抜歯は歴史的に見ても、古代エジプトでの文章にも記載が残るほど古くからある医療行為です。抜歯術の歴史における近年の画期的な出来事としては、19世紀の笑気ガス吸入やコカインによる局所麻酔などでの無痛治療と思います。今では当たり前の麻酔の注射や精神鎮静法の始まりです。

20世紀の終わりから、歯科では歯周組織や骨の再生治療が盛んに行われるようになりました。21世紀になると、再生医療が抜歯にも積極的に応用されるようになってきています。
以前は、歯を抜いたらそのまま自然の治癒力にまかせていました。しかも抜歯時に歯槽に鋭利な骨が認められたなら、削り取って丸めていました。

今の先端の抜歯術は、抜歯によって失われる骨を最小限に留める術式です。その後に補うインプラントにせよ、ブリッジにせよ、義歯にせよ、骨が残っていた方が有利で、より快適な生活につながるからです。

そこでPRFを抜歯に応用するのです。
PRFに加えて歯を抜いたところに骨を充填することで、一層の骨の保存が期待されます。

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