瀧 昌弘

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院長 瀧 昌弘 歯科医師、歯学博士(東京歯科大学)
Masahiro TAKI, DDS, PhD, MSc (Dresden International University)

曽祖父から続く歯科医院ですが、私の時代は抗加齢医学の視点から診療しています。その視点からだと同じ口の中でも、違うものに見えてきます。たとえば環境医学は抗加齢医学を支える主要な柱の1つなのですが、小児のむし歯予防での積極的なフッ素塗布は止めてしまいました。その代わりのことで子供のむし歯予防を実践していくのは、保護者の方にとって手間で大変なことなのかもしれませんが、次代を担う人の身体全体を考えると、その方が好ましいと思うからです。

治療においては、高齢者の慢性炎症の本質は免疫老化から生じるのですが、私はそれを加速させない歯の状態を目標にして、いくつかの治療を提案しています。それぞれの治療には長所短所があるので、患者さんの考えや意見を第一にして、その後の治療方針を決めています。

歯科治療を進める中で、医科による全身状態の改善が必要と認められるときには、医師にに対応してもらっています。

慢性炎症はシークレットキラーとも呼ばれ、首を真綿で締めるかの如く、気がつかないうちに人を死の淵に追いやります。100歳の壁は依然私たちの前に高く聳えていますが、これを乗り越えた百寿者は、慢性炎症があっても低く抑え込んでいます。慢性炎症が亢進した人は、この壁を乗り越えることができないばかりか、がんや認知症、パーキンソン病、糖尿病など、加齢関連疾患のリスクが高まります。

したがって老年歯科医学も大切ですが、人生百年時代には、すでに妊産婦の段階から抗加齢医学の視点で診察することが必要と、私は考えて実践しています。

瀧 友紀

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副院長 瀧 友紀 医師、 医学博士(自治医科大学)
Yuki TAKI, MD, PhD, MSc (Dresden International University)

麻酔科医として、これまでに多くの手術を必要とする方々に全身麻酔を行なってきました。母校である自治医科大学での講師や、麻酔科指導医を経ながらしばしば残念に思うことは、これから手術を受ける方が、もう少し状態を改善してから手術に臨んでいただいたのなら、もっと良い術後結果が得られるに違いないということです。

少し前にはなりますが、機会に恵まれ、ヨーロッパ抗加齢医学会を通じて、ドイツで抗加齢医学を学び修士号を受領しました。
この大学院を通じて欧州の教授陣から学んだことは、欧州の医療は、決して大学で教えられる医療だけで成り立っていないということです。「高価な新薬を使いこなすことが先端の医療で、それが患者の方々にとっても最善の恩恵をもたらす」という思想が支配的にある一方で、「特許を得ることもできない天然物質も利用しながら、自然治癒を目指す」という診療哲学もあり、その考えに基づく医療も盛んなのです。症例によっては食事や運動習慣など変えることで、全身状態の改善や病気の治癒に至る患者の方もいるのです。この方法こそが原因療法です。薬で症状を抑えるだけの症状医学とはずいぶんと違います。

歯科の病気が全身に悪影響を及ぼすことはすでに明らかです。口の中を治すことも、私には原因療法の1つに思えます。

長期の療養で、中にはご自身の価値さえ見失ってしまった方もおられます。しかし、枯れかけたお花でさえ水をあげると、再び大輪を咲かせてくれます。どうぞお体の声に耳を傾けてあげてください。かけがえのないお体なのですから。

一宮市本町1丁目4−19
電話 0586-72-2351

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